爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳


大町市から見た爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳

 北アルプス後立山の爺ヶ岳と鹿島槍ヶ岳(2890m)です。

 ゴールデンウィーク最終の5月4〜5日に行ってきました。
 今回の登る山を計画するにあたって、山仲間である“エガワ”に、TELでお勧めの山をいちおう聞いてみることに。
 エガワいわく。

“もう登る山もねぇー(無い)だろ!!おとなしくアルティメット(クライミングジム)でも行っとけ!”

 なんじゃそりゃ!でも、確かに“明日から一人で山に行こうと思うんだけど・・・”と言うやつにお勧めできる山はないかな?と思ったりもします。
 ちなみにそういうエガワのゴールデンウィークはどうだったかというと、映画『敦煌』に感動して、SARSで大盛り上がりの中国へ旅行に行ったとのこと。このことについて、私はとやかく言うつもりはないのですが、ただ、エガワの住んでる場所が“サド”という外国でよかったなと思うのでした。
 
 彼からは何の情報も得ることができなかったので、今回はある意味“あたためていた”山に登ることに決めました。
 その山というのは鹿島槍ヶ岳です。

 五竜岳頂上から見た鹿島槍ヶ岳

 撮影=塩月

 昨年の3月初旬に、同じ後立山連峰の五竜岳に登ったときに見たこの山が、あまりにもすばらしくて、ずっと登りたいと思っていたのですが、なかなか時間がとれなくて・・・気がつけば一年以上が経過していました。
 見た目がホントにカッコイイ!!まさに魅惑の双耳峰。個人的な意見ですが、鹿島槍は雪がついているほうがかっこいいと思うのでした。なので時期的にはギリギリですが、とりあえず行っとこうと思いまして。

 というわけでそのときの日程です。
1日目(2003/5/4) 柏原新道登山口〜爺ヶ岳南尾根〜爺ヶ岳〜冷池山荘(テント泊)
2日目(2003/5/5) 冷池山荘〜布引岳〜鹿島槍ヶ岳南峰〜爺ヶ岳南尾根〜柏原新道登山口


 鹿島槍へのルートはいくつかありますが、一番安全な爺ヶ岳南尾根からとしました。
 このルートは、柏原新道から登り、途中で尾根筋に入る積雪期のみのルートです。赤岩尾根や爺ヶ岳東尾根に比べて、緩やかで歩きやすく、初心者でも安心ルートです(と攻略本に書いてあった)。しかも途中に爺ヶ岳を登っていくので、なんだかお得な気分。
 ちなみに鹿島槍は北峰・南峰とピークが2つある双耳峰ですが、爺ヶ岳は北峰・中央峰・南峰とピークが3つあります。

 朝(?)の2時に出発し、柏原新道登山口には6時に到着しました。

 登山口付近の駐車場
 大型連休ということもあって、駐車場は車で一杯です。あと少し遅かったら、マジで車を置くところが無かった・・・
 撮影=塩月

 柏原新道の入り口は、アルペンルートへの玄関口、扇沢のすぐ手前です。たしかバス停があったので、バスでも行けるはずです。

 柏原新道は、無積雪期の夏であれば通れるのですが、雪の残っているこの時期は雪崩などの危険があることから途中から“通行不可”となっています。この時期は安全な尾根筋のルートである爺ヶ岳南尾根を登っていきます。正直、夏に柏原新道から行くよりは、距離的に短いので楽なのでは?と思ったのですが・・・

 よく整備された柏原新道
 柏原新道はよく整備されていて、非常に歩きやすい。
 撮影=塩月

 
 爺ヶ岳南尾根への分岐点
非常にわかりにくい看板です。
 撮影=塩月

 
 爺ヶ岳南尾根はほとんど整備されていないので、尾根に取り付いたとたん極端に歩きにくくなります。
 
 爺ヶ岳南尾根の樹林帯
 かなり嫌な感じの尾根道です。登りもつらいけど、くだりはもっとつらい。
 撮影=塩月

 しかし樹林帯を抜けると、とても気持ちのいい残雪の尾根道へ出ます。
 
 残雪の爺ヶ岳南尾根
 爺ヶ岳頂上付近まで、こんな感じです。
 天気もいいし、サイコー!!
 撮影=塩月

 雪の上を歩くのは非常に気持ちがいい。春山はこうでなくてはいかん!!と思ったりもします。
 プラブーツを履いていたので、樹林帯を抜けるまでは本当につらかった。


 針ノ木岳方面
 振り返れば、針ノ木岳やズバリ岳が見事に見渡せます。
 ちなみに針ノ木雪渓は日本三大雪渓の一つとされています。でも、何が基準?
 撮影=塩月

 ほどなく爺ヶ岳の南峰・中央峰が見えてきます。

 爺ヶ岳南峰と中央峰
 雪渓の海に浮かぶ小島のようです。
 撮影=塩月

 爺ヶ岳南峰までは、ずっと雪渓の上を伝って行けるのですが、今回は途中で夏道のほうへ入って行きました。

 爺ヶ岳への最後の登り
 あと少しと思いきや・・・
 撮影=塩月

 爺ヶ岳へは、ピークが見えてからが一番つらかったりします。歩けども、なかなか着きません。しかもけっこうな急登。まじでマイッタ!ケツの筋肉が痙攣(けいれん)を起こすかと思っちまった。

 でも、この急登を登りきれば絶景が待っています。爺ヶ岳南峰の頂上からの景色は本当にすばらしい!!
 
 爺ヶ岳南峰から見た剣岳方面  鹿島槍ヶ岳方面

 撮影=塩月

 撮影=塩月

 いよいよ来たか!!って感じです。
 ちなみに爺ヶ岳の北峰・中央峰・南峰で一番標高の高いのは、2,670mの中央峰です。だけど今回は、爺ヶ岳南峰しか登っていません。
 なぜかって?答えは簡単。“疲れた”からです。まぁ、次の機会ということで。
 しかし、爺ヶ岳南峰の高さって何mなんだろう?どこにも記述が無いのはどういうこと?たぶん今まで、計測されてないからだと思うのだけど・・・
 
 とりあえず記念に。
 やっぱり、標高が表示されていない・・・
 ここはいったい、標高何m?
 撮影=塩月

 爺ヶ岳南峰に到着したのは、昼の12時ぐらいです。ここまでくれば、この日は冷池山荘まで行くだけです。のんびり景色を楽しみながら歩くことにしました。

 爺ヶ岳南峰から冷池山荘への稜線
 手前のピークが爺ヶ岳中央峰(2,670m)、奥のピークが北峰(2,631m)です。
 今回はこの二つのピークをトラバースして行きました。ちょっとくたびれてしまって・・・
 撮影=塩月

 冷池山荘までは、開けた明るい登山道を歩きます。天気もいいし、なかなか気持ちがいい。ほどなくすると鹿島槍も正面に見えてきて、かなりドキドキもんです。なんで?

  ズガーンと鹿島槍
 すばらしい!!
 手前の尾根は赤岩尾根です。登山者が何人もいるのがわかりますか?すごーく小さく見えます。
 撮影=塩月

 ここまで来ると、冷池山荘もあと少しです。

 赤岩尾根方面の分岐点付近
 尾根筋の奥に、赤い屋根の冷池山荘が見えます。
 雪の斜面を人が登っているのが見えますか?ここが赤岩尾根へのルートになっています。
 撮影=塩月
 
 そして、ようやく冷池山荘へ到着です。
 けっこう登山者が多くてびっくり。テン場には、テント村が形成されていました。
 
 冷池山荘のテン場
 さすがゴールデンウィーク!!こんなところでもテント村ができるとは驚きです。まるでフジロックフェスティバルのキャンプサイトです。
 撮影=塩月
 
 登山者が多いのにもかかわらず、比較的いい位置にテントを張ることができて満足です。雪もそんなに汚くなくて、水を作るにも苦労しませんでした。
 この日は、午後4時には夕食を食べ終わり就寝です。早すぎ?いや〜、ホントくたびれちゃったよ。眠くて眠くて。もうダメ。
 テントの中は暖かくて、なかなか快適でした。明日にそなえてオヤスミデス。

 

 爺ヶ岳・鹿島槍ヶ岳、二日目へつづく