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いよいよ仙丈ケ岳の頂を目指します。
朝,目が覚めたのは5時半ぐらいでした。“ちょっと寝坊したかな?”と思いつつも,まだ外は暗いので“まぁいいか・・”
という感じで,ゆっくりと朝ごはんの準備。しかし朝食すませて,テントの外を見てびっくり!!
メチャクチャ天気がいいぞー!!
あわてて準備をして,出発しました。時刻は6時半を回ったところでした。
北沢峠からしばらくは,鬱蒼とした森の中の登山道が続きます。
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撮影=塩月 途中,北岳が顔をのぞかせる。 撮影=塩月
ヒザから腰の部分までの深さに雪が積もっていたが,私の前を歩いている人がいるおかげで,トレースがあり,かなり
楽チンでした。
しかし,それも3合目付近まででした。途中,単独行の女性と,男女の中年のパーティー2人を追い越すと,私が先頭に
なってしまいラッセルを余儀なくされました。それでも,数日前の連休中にだいぶ人が入ってたとみえ,若干トレースが 残っていて助かりました。
“ひーひー”言いながらラッセルをして,なんとか森林限界を越えたときです。急に視界が開けて,目の前には“これでも
か!”という絶景を見ることができました。 ![]()
ずがーんと甲斐駒ケ岳 撮影=塩月 ずがーんと鳳凰三山 撮影=塩月
すごく天気が良かったため,北アルプスまで見渡せました。
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はるか遠くに北アルプス 撮影=塩月
ここで小休止をして行動食を食べていると,追い抜いた単独行の女性と一組のパーティーも追いついてきました。
パーティー中の一人が,これから登る方向をのピークを指差し“あれが仙丈ケ岳ですか?”と私に聞くので,“あれは
小仙丈ケ岳だと思うんですが・・・”と言うと,なんだか残念そうな顔をして,下山してしまいました。
な,なんと・・・ これで,登山者は私の他には,単独行の女性一人だけになってしまった。
女性一人に“先に行って下さい”と言えるはずがなく,結局,それからも私が先頭を行くことに。
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小仙丈ケ岳への稜線 撮影=塩月
仙丈ケ岳の前に,小仙丈ケ岳というピークがあります。その小仙丈ケ岳の前の斜面が,この登山で一番苦しい(きつ
い)場所でした。
ここからアイゼンをつけて登ったのですが,見た目以上に斜面が急で,そして雪が深くなっていました。表面が硬く締ま
っている場所は,アイゼンが利いていいのですが,ところどころで股下あたりまではまっちゃって,そうなると雪がけっこ う硬くなっているので,足を抜こうにもなかなか抜けない。すぐ後ろの女性に,先頭をかわってくれとも言えず・・・
なんとか小仙丈ケ岳の頂上についたときは,もうバテバテでした。
だけど小仙丈ケ岳の頂上からの景色は最高でした。
マジで!サイコー!!
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小仙丈ケ岳から見た白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳?)の大パノラマ 撮影=塩月
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小仙丈ケ岳から見た甲斐駒ケ岳〜鋸岳 奥には八ヶ岳・蓼科山も見える 撮影=塩月
感動もんです!!
こういう景色を見ると,ちょっと大袈裟かもしれませんが“ココは本当に日本なのか!?”とか思ってしまいます。
少し悔やまれるのは,荷物を少しでも軽くしようと,50mm標準レンズしか持ってこなかったことです。残念・・・
そして今回の目的である仙丈ケ岳も,間近に大迫力で見ることができます。
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仙丈ケ岳とそれに続く稜線 撮影=塩月
ここまで来れば頂上まであと少しと思いきや,実はここからが長かったりします。
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仙丈ケ岳へと続く稜線 撮影=塩月 歩いてきた稜線を振り返る 撮影=塩月
歩いてるときは,あまり考え事をせずに,ただ黙々と歩いてるって感じなんですが,写真を撮るため周りを見渡すと“え
らいとこに来てしまったなぁ〜”と少しビビッテしまいます。正直言って,途中で引き返そうかと思ったのですが,すぐ 後ろから単独行の女性がきてたんで“引き返すのはかっこ悪いな〜”とか思ったりもしたわけで・・・
でも,何とか無事に頂上へ到着。
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とりあえず証拠写真 撮影=塩月
時刻は午後2時少し前。頂上に着いたときは,雪がちらついていて,残念ながら視界は非常に悪かったです。おまけに
風も猛烈に強くて,証拠写真を撮るのも大変でした。こういうのを吹雪(ふぶ)いてるっていうんでしょうね。
そして,なぜか私の体調も最悪でした。なんということでしょう!頂上に着くと同時に,途中で食べた行動食を全て吐き
出してしまったのです。ウゲェ〜。
自分でも,こんなことになるとは思いませんでした。朝,出発するときはすこぶる元気だったのですが,標高3000m付近
の稜線を歩き出してから,だんだんと体の調子が悪くなったのです。異常になほど体が疲れて,15分歩けくと休憩しな いと動けないという状態でした。
これって高山病?
そういえば以前も,激しい高山病になったなぁ〜
てことは,私は高山病になりやすい体質なのか・・・
と自問自答しながら頂上を後にしたわけですが,途中で女性単独行者に“下りも気をつけてください。”と声をかけて
あげました。自分が気をつけろよって感じですけど・・・
でも,オレってやさしいな〜
そんなこんなで無事下山したわけですけど,登りは7時間以上もかかったのに,下りはなんと!2時間半で降りてきて
しまった。ほとんど滑り降りてきたわけなんですけどね。
登りにあんなに苦労した斜面も,下りはバンバン滑ることができ,かなり気持ちよかったです。
北沢峠に戻ってからは,山小屋でビールを買って,独りで祝杯をあげました。うま〜
余談にはなりますけど,テントに戻ったとき,私の後に登頂した単独行の女性が私のテントへ“今日はトレースありが
とうございました。”とわざわざ言いにきてくれたのは,うれしかったなぁ〜
そのうえ帰りは,戸台から戸台口バス停まで,私を彼女の車に乗せて送ってくれました。なんていい人!ありがとう!!
だけど,名前は聞かないよ。なんで?
おわり
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