南アルプス白峰三山縦走 後半
(北岳・間ノ岳・農鳥岳)


北岳山頂(3192m)より       撮影=塩月





2001年10月7日 北岳肩ノ小屋
7:00頃に起床。
頭痛は幾分やわらいでいるもの,激しく咳が出て止まらない。体調が悪くて食欲は無かったが,何か食べとかないとイ
カンと思い,昨晩作ったおかゆの残りにソーセージを入れて食べ,ついでに風邪薬を飲みました。それから,テントの外
を見るとマズマズの天気でしたので,外に出て写真をとることにしました。

 鳳凰三山                              雲海に浮かぶ富士山
    
 撮影=塩月                            撮影=塩月


しかし写真を撮るとすぐにテントの中に引っ込み,また寝ちゃいました。このまま一日中寝ていようかと思ってたのです
が,10:00頃に目が覚めたときテントの外を見ると,誰もいない・・・ 
そりゃそうなんですが,肩ノ小屋付近にいる登山者が,テン場に一つだけ残っている私のテントを見て,どういうふうに
思っているのか想像すると,何だか恥ずかしくなってきたので,とりあえず出発することにしました。

肩ノ小屋を出発したのは11:00頃でした。その後の予定としては,北岳を越え,左俣から大樺沢に降りていこうかと考え
ていました。

肩ノ小屋から北岳山頂までは,約30分ほどで着きます。

 北岳山頂の様子                         とりあえず記念に
    
撮影=塩月                             撮影=?


北岳(3192m)は,日本では富士山に次ぐ第ニ位の高峰というだけあって,山頂からの眺めは格別でした。
天気も良くてサイコー!

 北岳山頂から見た甲斐駒ヶ岳                 仙丈ケ岳
    
 撮影=塩月                            撮影=塩月

 農鳥岳・間ノ岳とそれに続く稜線
中央右奥には,塩見岳も見える。
それにしても,間ノ岳は本当にデカイな。
 撮影=塩月


間ノ岳方面を眺めると,どうしても行かなくちゃいけないような気がして,結局,予定通りに白峰三山を縦走することにし
ました。それに,北岳山頂につく頃には,体調もダイブ良くなってきていたし。風邪薬が効いたのか?

そういうことで(どういうことだ?),農鳥小屋を目指しました。

 途中,北岳を振り返る
南側から見た北岳です。
この角度が,一番かっこよく見えると思うんですけど。

右下の赤い屋根の小屋は,北岳山荘。
設備も整っていて,きれいな小屋でした。
バイオトイレなるものがあって,びっくりした。
金かけてんな・・・
 撮影=塩月


間ノ岳へ向かう途中には,中白峰(3055m)というピークがあります。私はそのピークが間ノ岳の頂上だと思って登って
いたのですが,違うって知ったときはショックでした。
さすが南アルプスはスケールがデカイ!ていうか,ただの勘違い?

ようやく間ノ岳(3186m)山頂に到着。
この山は,見た目は地味ですけど,奥穂高岳に次ぐ日本第四位の高峰です。

 とりあえず記念に
残念ながら,雲におおわれて周囲の景色を眺めることはできませんでした。
だけど,山頂に立った喜びは,この山行で一番だったな。
なぜだろう?妙にうれしかったんだけど・・・
“テッペンとったぞー!”ていう感じがしました。
こういうふうに感じるときって,ないですか?
 撮影=?


天気もだんだんと悪くなってきたので,足早に間ノ岳を去り,農鳥岳小屋へと向かいました。
だけど,間ノ岳山頂には,北岳と違って,人がずいぶんと少なかった気がします。

 途中,間ノ岳を振り返る
なんかすごい迫力!
さすが日本百名山の一つだけある。
 撮影=塩月


夕方の4時ごろに,農鳥小屋に到着。北岳肩ノ小屋を出発して約5時間と,まずまずのペースでした。
農鳥小屋は,“昔ながらの山小屋”って感じのする山小屋です。トイレなも,とてもクラシックで強烈?でした。しかし,
小屋で2匹も飼ってるのには“どうか?”と思うんだけど・・・
体調はあいかわらず良くないのだけど,“ビールを飲めば良くなるだろう”ということで,ビール(500円/350ml)を購入
する。うま〜
しかし,これが後に悲劇を生むことになるとは・・・

なるべくトイレから離れた位置にテントを張り,この日は早めに寝ました。

 農鳥小屋のテン場にて
RIPANのエアライズT

私の愛用のテントです。
安くて(約3万円)軽い(1.5kg),そして丈夫?
冬山でも大丈夫です。
とりあえず今のところは・・・
 撮影=塩月



2001年10月8日 農鳥小屋
5:00に起床。
強烈な頭痛と寒気,そして咳が止まらず苦しくて,ほとんど眠ることができませんでした。自分の体調が尋常ではないこ
とに不安に感じながらも,とりあえず下山するしかないと思い,その準備を始めるのでした。
前の日に飲んだビールが悪かったのか?
とりあえず朝食にラーメンを食べて,風邪薬を飲んだのですが,あまりの体調の悪さに,薬も気休めにしかならないよう
に感じました。マジでつらかった。

 朝日と雲海に浮かぶ富士山
農鳥小屋から見た,朝日と雲海に浮かぶ富士山です。
チョットわかりにくいけど,富士山が見えますか?

このときは天気が良かったのですが,これからどんどん悪くなって
いきます。

でも,なぜ?朝に雲海が発達するのでしょうか?昼間はほとんど
なくなっているのに。
知ってる人がいたら教えてちょ!
 撮影=塩月


猛烈な頭痛と激しい咳に悩ませながらも,白峰三山の最後のピークである農鳥岳(3026m)山頂へ到着。

 とりあえず記念に
余裕っぽいのですけど,かなりギリギリの体調でした。
体温計を持ってなかったので,計ってはいませんが,そうとうの熱
が出ていたのではないでしょうか。
自分でもビックリする程,顔が浮腫(むく)んでいます。
おまけに天気も悪いし・・・


後はくだるだけなんですが,大門沢小屋を過ぎたあたりから雨が降りだして,もう最悪!なんとか,気力だけで奈良田
まで下山したという感じでした。町営の温泉に入ったときは,本当に気持ちよかったな〜
奈良田からは16:35分発身延行きのバスに乗り,電車で帰宅しました。
その後わかったことなんですが,そのときの私の症状から,高山病(高地肺水腫)にかかっていたのではないかと・・・
この話は,また後で。

この山行は,初めての単独行でした。何もかも自分でやらなくちゃいけなかったので,いろいろと苦労しましたが,大き
な自信にもなりました。また,南アルプスの魅力も存分に感じることができたし,私にとっては得る物が多かったと思い
ます。
これで天気と体調が良ければな〜

そんなもんで。






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