八ヶ岳(やつがたけ)
(硫黄岳〜横岳)


                     硫黄岳(2760m)から見た赤岳    撮影=塩月





八ヶ岳の硫黄岳(2760m)と横岳(2829m)です。
八ヶ岳には11月に一度登ったことがあるのですが(そのときは赤岳と阿弥陀岳),これから冬山を本格的にやっていこ
うと考えている私としては,冬山入門と呼ばれているこの山を,厳冬期に一度やっておく必要があると思って挑戦しまし
た。

そのときの日程です。
1日目(2002/02/09):新宿駅〜茅野駅(電車),茅野駅〜美濃戸口(バス),美濃戸口〜赤岳鉱泉(テント泊)
2日目(2002/02/10):赤岳鉱泉〜硫黄岳〜横岳〜地蔵尾根〜赤岳鉱泉〜美濃戸口,美濃戸口〜茅野駅(バス)

八ヶ岳は,登山口の美濃戸口まで,一年中バスが運行していているので,私みたいに公共の交通機関を使って登山す
る者には非常に便利です。だけど,便利ということは,登山者がそれだけ多く集まるってことになると思うのですが,ボ
クのような小心者にとって,全く人がいないよりはマシかなと思います。

と思っていたが・・・

人多すぎ!!異常でした。

早朝,東京を出発して,普通電車で茅野駅に来たのですが,10時20分発の美濃戸口往きのバスは,二台とも満席でし
た。私は結局立ったままバスに乗ることに・・・ しかも通路には,ただでさえ狭いのに座り込んでいるアホなカップルが
いて最悪でした。(このカップルの1人(女)は,話の内容からどうも雑誌「山とK谷」の編集者らしい。二度とあんなクソ雑
誌買わんぞ!)
まぁ,連休だったから仕方ないのかもしれないけど・・・


 美濃戸口です。
何で,こんなへんなアングルかって?
売店の前では,大勢のオッサン・オバハンが祭りをしていたから
です。
 撮影=塩月


そんな感じで,最悪な出発でしたが,しばらく歩くとそんなことも忘れ,“やっぱり山はいいなぁ〜”とか思ってしまうので
した。

赤岳鉱泉までの約半分ほどの道のりは,車が通れる広い登山道(ていうか登山道とはいわんな)になっていて,楽に歩
けます。

 アイスクライミングの練習?
途中の沢で,アイスクライミングをしている人たちがいました。
八ヶ岳は,アイスクライミングの練習場として,多くのクライマーが
集まるそうです。この連休中も,アイスアックスを持った大勢の人
を見かけました。

私もいつかは・・・
 撮影=塩月


一時間程歩くと,美濃戸山荘に到着します。このあたりから普通の登山道になるのですが,道が狭くなった分,多くの
登山者で混雑していました。

しかし,ここからが大変でした。
連休中で,混雑するのはしかたがないけど,マナーの悪い登山者(特にオッサン・オバハンの集団)が多すぎる!!
ただでさえ,雪が積もっていて狭い登山道なのに,平気で道の真ん中で休憩するオッサン・オバハンの集団ビデ
オ撮影して道をふさぐオッサン・オバハンの集団。登山は登り優先なのに,全く道を譲らず,しかも突き飛ばすよ
うに突っ込んでくるオッサン・オバハンの集団。
キー!あいつら最悪じゃ!!こいうのを集団の心理というのか?いや,ちょっと違うな。(というか,全然違う。がは!)

そんな感じで,赤岳鉱泉まで3時間足らずの道のりで,精神的にも肉体的にもなんだか異常に疲れてしまった私でし
た。

そして,赤岳鉱泉のテン場は予想通りの大混雑でした。
マナーの悪いオッサン・オバハンの集団から離れたくて,テン場の端のほうに幕営しました。おかげで雪かきが大変
だったけど・・・

しかし!やはりと言うべきか,しかたがないと言うべきか・・・ あちらこちらで,祭りをやっていました。
連休中の赤岳鉱泉は不夜城です。
時々“コラー!ウルサイゾー!!”と注意する声も聞かれたが,話し声は夜遅くまで途切れることはありませんでし
た。しかも,私のテントのすぐ脇で用を足す(小便)やつもいるし・・・
ぶっ殺す!!と言いたいが小心者の私はじっと耐えるのみ。
こういうとき単独行は,精神的につらいなぁ〜。一人で八ヶ岳に来るときは,耳栓もしくはウォークマンは必ず持っていく
ようにしましょう。マジで!
そんな感じで,一日目は終りました。

二日目
混雑を避けるため4時に起床し,5時半には出発しました。
赤岳鉱泉小屋の玄関前にある,硫黄岳方面への登山道をヘッドライトの明かりをたよりに歩いていきました。
硫黄岳の手前にある,赤岩の頭(2656m)付近で夜も明けて明るくなってきたのですが,あいにくの曇り空・・・
だけど,なんだか“冬山”って感じがして,こんな天気もいいもんです。(プラス思考のワシ)

赤岳鉱泉からは,以外にあっけなく硫黄岳(2760m)に到着します。

 硫黄岳から見た南八ヶ岳     左から横岳(2829m),赤岳(2899m),阿弥陀岳(2805m)

 白黒写真じゃないよ!  撮影=塩月


すげぇ〜かっこいい!! 
赤岳と阿弥陀岳が,こんなにかっこいい山だとは知らなかった。マジで感動してしまいました。
夏に,もう一度来てみたいと思ったシダイであります。

硫黄岳からは,北八ヶ岳や蓼科山を見ることができました。
今更説明するのもなんですが,八ヶ岳連峰は硫黄岳より北を“北八ヶ岳”,それより南を“南八ヶ岳”と呼んでいます。
たしか,それでよかったと思うんだけど・・・

 硫黄岳から見た北八ヶ岳方面
白い雪の縦縞がある山が,蓼科山です。
曇っていても,けっこう遠くまで見渡せました。
 撮影=塩月


硫黄岳には,激しい火山活動の名残である,火口が存在します。近くで見るとなかなかの迫力でした。

 硫黄岳の火口壁   変な写真で申し訳ない。
    
 撮影=塩月                            撮影=塩月


いよいよ,難所が多数ある横岳を目指します。
天気が崩れそうなので,どうしようか迷いましたが,風が思ったより強くなかったので,予定通り横岳を目指しました。
硫黄岳山頂もから横岳に続く稜線は,だだっ広い尾根になっていて,風がけっこう強く(やっぱり強かったです)吹いて
ました。
途中で,雪に埋もれた硫黄岳山荘があります。そこを過ぎると,だんだんと険しくなっていき,いよいよ本番か!と緊張
してきました。

横岳の最高峰である奥の院が見えてくると,完全な岩場となり,緊張の連続です。

 横岳の最高峰(ピーク),奥の院へ向かう
ここで,一人の登山者に追い越されたんですけど,正直言って,
ほっとしました。
最初に行く勇気がなかったもんで・・・
写真に一人の登山者が写っているのが見えますか?
 撮影=塩月


この辺は,岩場の連続なんですが,ほどよい緊張感があってけっこう楽しかったです。
途中,大同心・小同心も横に見ながら進みます。

 岩峰“小同心” わかりにくい写真でスマン。
横岳には,二つの岩峰がくっついて,それぞれ大同心,小同心と
呼ばれています。
槍ヶ岳の“小槍”みたいなものか?
しかし,コレを登る人がいるなんて・・・
恐ろしい話だ。
 撮影=塩月


そして,横岳のピークに到着。
この頃には,完全に吹雪いていました。

 横岳から見た赤岳                         同じく硫黄岳
    
 撮影=塩月                             撮影=塩月

 とりあえず証拠写真として

 撮影=塩月


横岳の山頂に来たものの,まだまだ難所の岩場が続きます。

 赤岳へと続く稜線

 撮影=塩月


でも,何とか無事に,難所の岩場を抜けて赤岳展望壮へ到着しました。
“さぁ!これから赤岳だ!!”と思ったのですが,ロープにつながれ,数珠つなぎになった人の列が,赤岳にぞろぞろ
と向かっているのを見て,ゲンナリきてしまいました。
天気もあまり良くないので,地蔵尾根から赤岳鉱泉へと降りることに決定!
そのまま下山してしまいました。

天気も悪いし,主峰“赤岳”の頂きにも立てなかったけれど,私としては非常に満足できる山行でした。
なんだか,自分の力を試すことができたというのか,気持ちに余裕が出てきたというのか・・・
まぁ,そんな感じです。
これって自己満足?

しかし人が多いのには,本当に参ったなぁ。それだけ魅力的な山ということかな?






そんなもんで。










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