フリクラ



 2002年4月12日

 みんな元気? 私は元気です。

 3月の23〜24日,初めて“フリークライミング”なるものを体験してきました。
  
 メンバーは,いつもの江川マンと“サカジュン”こと酒井 順さん。 のはずでしたが・・・ 
 サカジュンは仕事の都合(噂では女性問題)でドタキャン。やはりというか,しかたがないというか,もともと江川マンと
二人だけで山に登る予定(このときは中央アルプスの空木岳を計画していた。)だったので,まぁしかたないかな?とい
う感じです。

 ただ,フリークライミングというスポーツは,一人が岩を攀じ登っている間,必ずもう一人がその人を確保(ビレイ)しな
ければなりません。ということは,いちおう経験者のサカジュンが欠けたことにより,江川マンの“命綱”を握るのは,初
心者ザイルマンの“私”ということになります。
 ぶはははは!恐ろしいのう。


 狙った岩壁は,群馬県の黒岩というところです。

 “群馬の黒岩” たしか,そういう場所でした。

 撮影=塩月

 “地図を持たない男”こと江川マンと,何度も迷いながら榛名山の麓にあるこの場所にようやくたどり着きました。けっ
こう有名な場所らしくて,私たちの他にも10〜20人ぐらいの人が攀じるために来ていました。正直言って,こんなに人が
いるとはビックリです。

 とりあえず練習用の壁を探し,その壁の前で,用具の説明やザイルの結び方,そして確保の仕方を江川マンに教え
てもらうことになりました。
 ちなみにフリークライミングに必要な用具は,クライミングシューズ・ザイル・ハーネス(体をザイルと固定する,腰巻?
みたいなもん)・カラビナなどなど。当然私は,何も持っていないので江川マンに借りました。このとき借りたクライミング
シューズは,彼のお古だったわけですが,“もう使わないならくれよ”と言うと,“ああ,いいよ”とあっさり譲ってくれる
江川マン。彼は毎度,こんな感じでかなり気前がいい。そして,毎度のようにタカルおれ。
 ぶははは!いつかカリは・・・

 そんな感じで,練習用に壁を攀じり始めたのは,11時を過ぎたあたりからでした。ただ,練習用の壁といっても,普通
の登山では絶対に登らないような垂直な壁です。落ちたら当然,ただではすまないでしょう。初めての確保に,ザイルを
持つほうも攀じるほうも,かなりの緊張を強いられました。いや,マジで!俺が江川マンの立場だったら,絶対に登らな
いな。
 そして,江川マンが壁の一番上まで登り,ザイルを一番上のボルトにセットして(この状態をトップロープという。たし
か?)降りてくると,いよいよワシの番。

 ひえ〜 おっかねぇ〜!!

 でも,練習用の壁だから,こんな私でも余裕で登れちゃったりします。だけど見た目はけっこうすごいのよ。残念なが
らサカジュンが欠席したばっかりに,登っている姿をカメラにおさめられなかったけど・・・

 そうこうしていると,なんと!雪が猛烈に降ってきた。

 撤収作業をする江川マン
    
 撮影=塩月                             撮影=塩月


 どうなってんだ!?
 もうチマタではが満開のこの季節に,猛吹雪ときた。しかもカミナリがドッカンドッカン鳴ってるし,どういうこと?とり
あえず,退散することになってしまった。


 でも,正直ほっとした。だって,すごく高くてメチャクチャおっかないんだもんなぁ〜。


 しかし,江川マンの“ヤル気”は半端じゃなかった。天気が良くなり,岩壁が乾くと“せっかく来たんだから,一本ぐら
いちゃんとしたルートを登っておこうぜ!”とのこと。
 まぁ,たしかに,新潟からわざわざ来て,ほとんど登らないんじゃ悲惨だよな。

 岩壁にむかう江川
下の方に,チョコっと見えるのが江川です。
岩壁と比べて見てください。
いかに巨大かがわかってもらえるのでは?
江川が巨大ってことじゃないよ。
 撮影=塩月

 このとき登ったルートは「5・10b」というランクのものらしい。しかもルートの取り付きまで,互いに確保しあいながら,け
っこう登らないといけないからかなりの高度がありました。私的には映画“バーティカルリミット”でのオープニングのフリ
ークライミングみたいに感じたんですけど・・・ いや,冗談じゃなくてホントに。
 当然,江川マンが最初に登るわけだが,初めてのルート(これをオンサイトという)にもかかわらず,一度も落ちずに
登りぬきました。しかも,私のビレイでは絶対に落ちるわけにはいかず,極度の緊張と恐怖を感じていたはずなのに,
これはある意味すごいのでは?と彼も思ったに違いない。
 
 そして俺の番。
 当然,落ちる。

 普通の登山しか経験していない私にとって,“滑落する”ということには,異常なほど抵抗を感じてしまう。たとえ,経
験を積んだ人間が命綱をもって確保してくれたとしても,その恐怖は例えようがありません。あえて言うなら“今までの
人生で感じてきた恐怖は,いったいなんだったんだろう?”と疑問を感じるほどでした。
 
 
 この日登ったルートは結局この一本でしたが,私にとって初のフリークライミングは,“恐怖と寒さ”でかなり厳しいも
のでした。 ていうか,江川よ!まずは,室内(ジム)で練習してから岩壁を登らせてくれよ。おかげで,トラウマになりそ
うだったぞ!

 
 しかし,このフリークライミングという“スポーツ”,もう少しやってみる価値はありそうだ。




 そんなもんで。






                     撮影=江川






戻る