中央アルプス 三ノ沢岳
2847m

三ノ沢岳(2847m) 撮影=塩月
中央アルプスの三ノ沢岳(2847m)です。
山のページを見てくださっている方の中には,“こいつまたこの山に登ったのかよ!”と思う人がいるかもしれませんが,とりあえずそんな感じです。本当にいい山は何度登ってもあきないと言われますが,この三ノ沢岳もそういう山の一つと言えるでしょう。とは言うものの,そんな何回もこの山に登ったわけではありませんので,あまりあてにならないのですが・・・
一年前の同じ時期にこの山に登ったときは,とても天気が悪くてかなりキビシー山行を強いられました。
一年前の様子
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一年前ここに来たときは,曇りのち吹雪でした。
いやぁ〜ホントにつらかったね。 |
撮影=塩月
写真を撮るのが,山登りの一つの楽しみだと感じている私にとっては,天気が悪いのはかなり残念なことでもあります。そんなわけで今回は天気のとっても良い日を選んで突撃!!
そのときの日程です。
2003年12月23日:駒ヶ根高原駐車場バス停⇔しらび平ロープウェイ駅⇔千畳敷⇔極楽平⇔三ノ沢岳
三ノ沢岳には千畳敷から登ります。そして千畳敷にはロープウェイに乗っていかなければなりません。そしてさらに,このロープウェイに乗るにはバスでロープウエイの駅へ行かなければならないのです。ちょっとめんどくさいですが,仕方ありません。そして,お金がかかるのも仕方がない。トホホ・・・
なにはなくとも,最初はバス停に向わなくてはなりません。ロープウェイのバス停に向うバスの始発は8時10分頃なので,けっこうノンビリした出発になってしまいます。山はスタートダッシュが“命”と思っている私としては,ちょっと遅い時間に不満もありますが,これもまた仕方ありません。
駒ヶ根高原駐車場バス停には,祝日とあってたくさんのお客さんがいました。当然,登山者も。
私としては,一人になりたくて山に登りに来ているので,バスやロープウェイなどの“待ち”では,できるだけ人との接触は避けたいと思ってます。しかし隣に並んでいる人から話かけられても,まるっきり無視を決め込むのも人としてどうか?と思うので,たいていは軽いギャグを飛ばしながら話を合わせたりします。
だけど悲しいかな。気がつけば周りの誰よりも自分が一番盛り上がってたりするのは気のせいか?
このときは埼玉からやってきたという,見るからに人生に疲れた中学生教師(中年)がお隣さんでした。なんでも“すべてを忘れるために山にやってきた”とのこと。残された人のために登山計画書だけは出すようにと,その中学教師にセツに願う私でした。
とまぁ,山に登り始めるまでが,ずいぶんと長くなってしまいましたが,そろそろ本題の山行の説明に入りたいと思います。
この日は雲一つない快晴で,ホテル千畳敷から見る景色は最高のものでした。雪も十分あって,ご満悦です。
千畳敷から見た宝剣岳
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ホントに最高の天気でした。
まるで合成写真のような,スカイブルーの青空です。 |
撮影=塩月
千畳敷から三ノ沢岳へは、主稜線上の極楽平の方から登ります。ホテル千畳敷から宝剣岳を見て、左側(西側)の沢をつめていくんですが・・・
と昨年の山行記録で書きました。
別に手抜きってわけではないのですが,ちょっと付け加えさせていただきます。
冬に極楽平に抜けるこのルートですが,雪崩の危険があるので夏道と同じ場所を登っていくのは
“大変危険”です。
鳥居の後ろを直登して稜線を目指しましょう。とはいっても,今回のようにそれほど雪崩れる様子がなければ,問題はない場合もあります。
ホテル千畳敷前から見た極楽平方面
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トレースがないから,ちょっとドキドキさ〜 |
撮影=塩月
雪は,多いところでヒザからモモぐらいまでの深さで,ワカンがほしいかな?と思ってしまう量でした。
極楽平に出るまでの斜面は,意外に急でケッコウきつかったりします。
途中、ホテル千畳敷方面を振り返る
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なかなかの高度感。
5〜6人パーティーが登ってくる。どうでもいいけど,そんな大勢で来るのであれば,私の前を歩いてほしい気もしないわけではない。 |
撮影=塩月
主稜線(極楽平)に出ると,ようやく目的の山である三ノ沢岳が見えてきます。
極楽平から見た三ノ沢岳

撮影=塩月 |
南アルプス方面 富士山も見える

撮影=塩月 |
目的の山が見えると,否応がなしにもテンションは上がっていきます。天気も良いし,ルンルン気分(死語)。
極楽平から三ノ沢岳に向うには,主稜線を宝剣岳方面へ歩いていきます。だけど雪崩れの心配がないときは,三ノ沢岳への支尾根にトラバースしながら向っていけばかなり距離をかせぐことができます。だけどこのへんは,ちょっとしたプラトーな感じになっていて天気の悪いときは迷ってしまうので注意が必要です。ちなみに昨年はここで大迷いです。めちゃくちゃ焦ったなぁ〜
極楽平から見た宝剣岳方面

撮影=塩月 |
こんなプラトーな感じの場所です。

撮影=塩月 |
大きくトラバースしながら歩くと,三ノ沢岳へと続く支尾根には“あっ!?”というまに取り付くことができます。
この主稜線から三ノ沢岳へ伸びる支尾根は,南西方向にまっすぐ伸びているのですが,ここから見る三ノ沢岳は,本当にかっこいいです。空木岳方面もくっきり見えて,この日はサイコーでした。
三ノ沢岳

撮影=塩月 |
空木岳方面

撮影=塩月 |
さて,いよいよこれからが本番です。って,別に今までが練習ってわけではなかったんだけど・・・
三ノ沢岳へ続く支尾根は,ところどころ痩せ尾根になっていて“ちょっと危険かな!?”と思われる箇所があります。しかし基本的には
“一本道”なので迷うことはないでしょう。
三ノ沢岳へと伸びる尾根
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頂上までは,けっこう距離がありますよ。 |
撮影=塩月
この日,三ノ沢岳へ向ったのは私だけでした。当然トレースがないので,けっこう厳しかったりしますが,写真を撮るには最高です。自然のそのままの絵を撮れるのはなんともいえない喜びです。
まさにジコマンの世界だな・・・

撮影=塩月 |

撮影=塩月 |
三ノ沢岳への支尾根も,中盤にさしかかるとけっこう危険な箇所がでてきます。要注意です。たぶん。
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この辺が一番危険かな?
木曽側(西)は,切れ落ちている場所があって危険です。
雪庇(せっぴ)が発達するようなとこではないので,尾根の伊那谷側(東)を歩くようにすれば危なくないです。ただし雪の量はモーレツなのを覚悟して下さい。 |
撮影=塩月
とまぁ,今回は何事もなく順調にやってきたわけですが,ここで事件が!!
なんと!首にぶら下げていたカメラが突然消えた!?マジか!!
ていうか,ただたんに落としただけなんだけど・・・
しかし!写真を撮ることを生き甲斐としている私にとっては大事件です。しかもこのカメラ(ニコンF3)は,最近オーバーホールから帰ってきたばかり。(ちなみにオーバーホール(=メンテナンス)料金は2万円ナリ)
これはマズイ!危機的状況と言っても過言ではないでしょう。死んでも探し出してみせる!!
ということで,とりあえず引き返すことに・・・
戻ること30分。ありました。雪に半分埋もれているF3を無事発見です。
この事故で,時間的には1時間のロスです。精神的には3時間分ぐらいの疲労です。
カメラを落としたことに気付いたところまで戻ったときの時間が11時30分ぐらいでした。まだピークを目指せる時間で,ちょっと安心。よかった,よかった。
気を取り直して,再出発です。
痩せ尾根がしばらく続いた後は,三ノ沢岳の頂上直下の急登が待っています。
けっこう広い斜面で,ところどころアイスバーン状態になっています。滑落には十分注意してください。って,言われなくてもわかるか・・・
最後の急登
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遭難碑にもなっているケルンが目印です。頂上までもうすぐ。 |
撮影=塩月
そのケルン
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視界のきかないときは,このケルンが唯一の目印と言ってもいいでしょう。けっこうだだっ広いところなので,天気の悪いときは注意が必要です。 |
撮影=塩月
この急登を登りきれば,頂上は目の前です。いやはや,長い道のりだった。いろんな意味で・・・
頂上です。
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静かに到着。
そんな感じの頂上です。 |
撮影=塩月
頂上からの眺めは最高です。昨年は天気が悪くて最悪だっただけに感動も倍倍増です!!ホントにきてよかったなぁ〜
三ノ沢岳頂上から見た宝剣,木曽駒ヶ岳方面

撮影=塩月 |
空木岳方面

撮影=塩月 |
南アルプス方面
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おえ〜
せっかくいい感じに見えるのに,傾いてしまいました。
ショック!! |
撮影=塩月
とりあえず
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昨年はこの三角点を見ても,ここがピークなのか信じられないほど天気が悪かったんですが,今回それを確認できただけでも,この山行は意味があったような気がします。(なんのこっちゃ?) |
撮影=塩月
こんな感じで,三ノ沢岳には二度目の登頂を果たしたわけですけど,
“何も一年も待ってわざわざ冬の大変な時期に登らなくても,夏ぐらいに一度来ときゃよかったかな?”と後から思ったりもするのでした。
ちなみに,ロープウェイの降り口であるホテル千畳敷に着いたのは“午後4時ちょっと前”でした。最終便が,たしか午後4時半ごろだったので,ケッコウぎりぎりです。
みなさんも“最終便に間に合わなかった!うひゃ〜どうしよう!?”ってならないように気をつけて下さいね。
そんなもんで。