塩見岳(しおみだけ)
3052m



三伏峠から見た塩見岳      撮影=塩月

 南アルプスの塩見岳(しおみだけ)です。

 長野県最南部の都市“飯田市”に移り住んで、もう2年目にもなるというのに、一度も南アルプスへ足を踏み入れていないのは“どういうこと?”と自分でも少し感じはじめていた今日この頃です。そんなわけで、とりあえずどこでもいいから“南”へ行っとけ!!というノリで手をつけたのが、今回の山です。

 南アルプスを北と南の山域に区分すると、塩見岳がちょうど真ん中あたりに位置します。ちなみに南アルプス北部には北岳・仙丈ケ岳・甲斐駒ケ岳が、南部には赤石岳・聖岳なんぞがあります。
 塩見岳と聞いても、ほとんどの人がその名を聞いたことがないのではないでしょうか?一応、日本百名山にも選ばれている、なかなかの山です。山容もドッシリとして、なかなかなの風格。しかし、アプローチが不便なのが残念なとこです。登山口のある大鹿村まで行くだけで大変!!それが、この山をマイナーにしている理由なんでしょう。(当然、ヤマノボラーは、みんな知っている山だと思うけど・・・)
 
 そのときの日程です。
 10月31日:鳥倉登山口〜三伏峠〜塩見岳〜三伏峠〜鳥倉登山口


 塩見岳への登山口は、大鹿村の塩川土場からと鳥倉林道からの二箇所が有名です。いずれも日本で最も標高の高い峠、“三伏峠”を経由していきます。ちなみにこのへんに“塩”がつく地名が多いのは、昔はここで“塩”が取れたからだそうです。でもどうやって?岩塩でも出たのかなぁ?まるで日本のチベットです。
 今回は、三伏峠までの距離が短いという理由で鳥倉林道からのコースにしました。
 
 しかし!!これが甘かった。

 鳥倉林道への道のり、それはまるでラビリンス・・・どこを走っている(車で)のか、地図を見てもさっぱりわからん!!不親切な看板(しかも地元の人意外は読解不能!!)がところでころにあるだけです。なんとか鳥倉林道に入ることができても、強烈なロングロングワインディングロードで大幅な時間のロス!結局、林道終点の駐車場にたどり着いたのは、予定を1時間もオーバーした朝7時過ぎです。これは日帰りの山行ではかなり痛い!!(とは言うものの、ここって日帰りで行くとこなのか?)

鳥倉林道終点のゲート付近
 すっかり明るくなった時間になってしまった・・・
 撮影=塩月

 鳥倉林道の終点と言っても、ゲートがあってこれ以上自動車では行けないっていう意味での終点で、林道はまだまだ続きます。本当の鳥倉登山口までは、ここから約1時間程の道のりです。

 鳥倉登山口
 こんな看板があります。登山口がわからない人はいないでしょう。
 撮影=塩月

 ここから本格的な登山道となります。思った以上に整備されていて、快適な登山道が続きます。そしてびっくりするほどの静寂。近くに沢がないせいか、風がなければほとんど無音に近い感じです。
 
 途中の悪場
 途中にこんな場所があって、ちょっと危険。雪があるとちょっと恐いかもしれません。
 撮影=塩月

 尾根が近づくと、視界も開けてくる。甲斐駒ケ岳や仙丈ケ岳も見えてきて、ひさしぶりに山にきたうれしさがこみ上げてくる。

 途中に見た、仙丈ケ岳
 こんな真南から仙丈ケ岳を見たのは初めてです。
 撮影=塩月
 
 登山口から、約2〜3時間ほどで三伏峠(2607m)に到着です。以外に早く到着できました。三伏峠には“とてもりっぱ”な三伏峠小屋があります。

 三伏峠小屋
 冬期閉鎖中の三伏峠小屋。
 せめて10月あたりまで営業してほしいと思うのはワシだけか?ビールを買いたかったのに・・・
 撮影=塩月

 昔は伊那から、この三伏峠を通って甲州のほうへ向ったみたいですけど、“ホントかよ!”と思ってしまうような強烈な山道です。
 ここで遅い朝食を食べました。ちなみにこのときの朝食はミスタードーナツのエンゼルフレンチとダージリンマフィンです。最近、ミスドにハマッテいます。ポイントもずいぶんたまりました。スケジュール帳も2冊目は何にしようか悩んでいます。ホントどうでもいいことなんですが。

 三伏峠からの景色は最高です。塩見岳はここから見るのが一番カッコイイのではないでしょうか。

 三伏峠から見た塩見岳
 うわ!黒!!
 それが塩見岳の第一印象です。なんか真っ黒に見えたんだけど・・・
 でも、なかなかかっこいい形をしています。
 撮影=塩月

 この日も、なかなかの秋晴れの天気で、北アルプスまで見渡せました。ちなみに北アルプスには、もう雪が積もっています。

 中央・北アルプス方面 わかりにくいけど・・・  烏帽子岳・赤石岳方面

 撮影=塩月

 撮影=塩月

 ここまで来れば、あと一息です。
 と思っていたのは私だけでした。実はここからが大変。マジで長いよ。

 三伏峠から塩見岳へは、途中に本谷山というピークを越えていかなければいけません。アップダウンの繰り返しでけっこうキツイ道のりです。

 途中の樹林帯
 三伏峠からの樹林帯は、なんだかとても神秘的な雰囲気が漂っています。
 撮影=塩月

 樹林帯の中を右へ左へと登山道が続きます。それを抜けると、塩見小屋へ到着です。
 
 塩見小屋と塩見岳
 一番奥のピークが塩見岳頂上です。手前のピークは天狗岩。
 
 この塩見小屋は“あたたかいおもてなし”が有名の山小屋です。このときは“冬期閉鎖中”でしたけど・・・
 撮影=塩月

 塩見小屋からは森林限界より上ですので、快適な稜線歩きとなります。

 塩見小屋から塩見岳頂上への稜線
 ものすごく快適!!
 天気も良いし、サイコー!
 撮影=塩月
 
 ほどなくすると、けっこう危険な岩稜地帯となります。岩質も脆くてかなりイヤな感じ。積雪期には行きたくない場所です。

 途中の岩稜帯 危なそうなとこは写してなかったして・・・ 

 撮影=塩月

 撮影=塩月


 標高が高いせいか、このへんは本当につらかった。正直バテた。

 塩見岳頂上直下の直登  塩見小屋方面を振り返る

 撮影=塩月

 撮影=塩月


 なんとか、塩見岳へ到着。
 といっても、塩見岳は西峰と東峰の二つピークがあるので、ゴールはまだ先です。ちなみに西峰が3047mで東峰が3052mとなっていて、東峰のほうが5m高くなっています。

塩見岳西峰(3047m)頂上
 右奥に見えるのが塩見岳東峰(3052m)。
 富士山も見えるのがわかりますか?
 撮影=塩月
 
 西峰から東峰までは、ホントにすぐの距離です。これで歩いて1時間とかかかっていたら、東峰はあきらめていたでしょう。
 
 そしてようやく塩見岳東峰(3052m)へ到着。
 塩見岳(東峰)頂上から見た景色は、とてもすばらしい!!南アルプスの3000m級の山が、間近に大迫力で目の前に広がって見えます。

 間ノ岳・北岳方面  赤石岳方面

 撮影=塩月

 撮影=塩月


 赤石岳って一度は登ってみたい山なんだけど、なんか奥まったとこにあって行くのが大変そうな感じがします。まさに南アルプス深南部ってイメージだなぁ。

 塩見岳からみた富士山
 日本百名山の深田久弥が絶賛した、塩見岳から見た富士山。
 まぁまぁかな。
 撮影=塩月


 とりあえず
 とりあえず、行ってきたぞ!ということで。
 撮影=塩月

 
 とまぁ、今回も例によって(?)日帰り山行だったわけですけど、このコースの日帰りは正直厳しかった。駐車場にたどり着いたのは17時半過ぎで、真っ暗でした。頂上にもほとんど滞在できなくて(15分ぐらい)、景色を楽しむ余裕はあまりなかった気がします。でも登山そのものが楽しいわけで、それはそれとしてなかなか充実した山行だったと思うのだけど。とりあえず三伏峠に一泊することをおすすめします。
 どうでもいいけど、18時半に予約していた歯医者に間に合わなかったのは非常にイタイ・・・

そんなもんで。


登山口にあった看板

歌を歌いながら歩きました。